足のしびれには、
●両足がしびれるケース
●片足がしびれるケース
があります。
両足のしびれるケースでは、通常は中毒や代謝性疾患、栄養障害などといった全身性の内科疾患で、もっとも多いのが糖尿病です。糖尿病の場合は、全身の神経が末端から障害が起こるので、下肢末端より左右対称にしびれがはじまり、少しずつ上がって膝まで行きます。その後、左右の手指に広がり、最終的に靴下や手袋状のしびれになるのが特徴です。
アルコール性末梢神経障害といったアルコールの過剰摂取によりしびれが発生するがあります。栄養素の欠乏によるもの(ビタミンB群とニコチン酸の欠乏など)と、アルコールの毒性によるものがあるようですが、この分野での研究はあまり進んでないようです。お酒を飲んだ翌朝に足がしびれるケースがありますが、ほとんどの場合は足がただむくんだためにしびれることが多いようです。
頚椎性脊髄症などといった脊髄障害の場合、左右両方にしびれが発生するので糖尿病などのしびれと似ているケースがありますが、通常は左右で差がありますので区別することができます。しかし、場合によっては左右対称に発生する症例も報告されています。
このように、両足がしびれる場合は、糖尿病、アルコール性末梢神経障害、脊髄障害、栄養障害、または腰部脊柱管狭窄症、脊髄腫瘍が考えられます。
このほかにも、更年期障害や心身症、ストレスからも両足がしびれるケースがあります。このように、さまざまな病気と関連していますので足のしびれが気になるようでしたら、一度専門医に診察してもらたほうがいいですね。