急激にしびれが進行するといった場合には、とくに注意が必要です。
たとえば「急に手足の右手と右足、左手と左足などといった片側がしびれてしまい、感覚がなくなってきた」というような場合には、脳疾患が原因となっていることも考えれらるので、生命に関わる事態に陥ることがあります。
このように、脳梗塞や脳出血、あるいは脳腫瘍などといった脳疾患のような深刻な病気が原因となっているときには、本人が手足のしびれに気付いたとしても、身動きが取れない場合もあります。ですので、周囲の人も、異常・異変に気付いたら、すぐに病院へ連れていきましょう。
手足のしびれは、椎間板ヘルニア(ぎっくり腰)・変形性脊椎症といった腰からくる病気や、腫瘍や血腫ができているといった場合にも感じることがあります。
腫瘍や血腫ができている場合には、腫瘍や血腫があることで刺激してしまっている神経に、しびれをはじめとする知覚異常が起こります。
このように、手も足も両方しびれるというケースには、深刻な病気が引き金となっていることが多いものです。必ず病院で診察してもらいましょう。
軽いしびれであっても、まず原因を特定することが大切です。
例えば、「重い荷物を持っていた」「長時間歩き続けて疲れている」「正座をしていた」といったようなわかりやすい理由がある場合には、様子を見るのも良いでしょう。
しかし、とくに思い当たる理由も無いのに、「手足がしびれる」と気づいたときには、何か重大な病気が起こっていることもありますので、原因を追究するためにも、まずは医師の診察を受けたほうが良いでしょう。