長時間、正座をすると足はしびれますよね。このような足のしびれは病気の心配はありません。
しかし、歩くだけで足がしびれるといったような場合は病気によるしびれの可能性が高いです。
生命に関係するような足の血管の動脈硬化症や、寝たきりにつながる腰の疾患があります。
正座による足のしびれのメカニズムは、正座により足の血行が滞る場合、足のしびれの発信地となるのが、血液不足に虚弱な神経系の細胞です。神経は、痛み・熱さ・触れるなどといった感覚ごとに独立していますが、しびれを受け持ちする神経があるわけではありません。
血液の不足によりパニック状態を起こした神経は、足に刺激がないのにデタラメなサインを出してしまいます。これが正座による足のしびれの実態で、いろんな感覚から同時にデタラメのサインを脳が受け取った場合、足のしびれとなって感じるのです。
この症状とはべつに、足のしびれを発生させる病気があります。
●血管の病気
「閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)」
●腰の病気
「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」
血管の病気である、足に血液を送る動脈の詰まりから発生するのが「閉塞性動脈硬化症」です。動脈硬化ときくと、普通の感覚では心筋梗塞や脳梗塞が想像されると思います。
しかし、足に発生する事例も多いです。足の場合は、完全に血管が詰まっていないため、毎日の生活は大丈夫なのですが、歩行をすると足に多くの血液が必要になるため足のしびれが発生してしまいます。この調子で動作を継続してしまうと、筋肉からも強力な苦痛が出てきます。
腰の病気である、「腰部脊柱管狭窄症」の症状は、脊柱管の内部で神経系に栄養分を運ぶ血管がつぶされるため、神経からしびれを引き起こします。足には全く異変はないのですが、足の神経から脳にサインがくるため、脳は足のしびれと錯覚することが原因です。
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