足のしびれの中でも
「足の甲・足の小指側がしびれる」と感じる場合
「足首や足の指を上げることができない」と感じる場合
には「腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)」を起していることが考えられます。
腓骨神経というのは、足の外側(小指側)の皮膚感覚をつかさどっていて、その役割は足首・足の指を持ち上げるとことです。
腓骨神経麻痺の原因としては、
たとえば
「長時間にわたって草むしりのような中腰になるということを続けた」
「足を組んで座ることが多い」
「硬すぎる床の上で長時間寝てしまった」
などがあげられ、このような場合に腓骨神経麻痺が起きることもあります。
また、リウマチにかかっている人は、関節が変形していきますので、腓骨神経麻痺が起こる場合もあります。
「足のしびれ」
という症状だけではなく、
「足首・足の指が動かし難い」
ということも、症状のひとつです。
ですので、普通に歩いていて簡単にものにつまづくようになったりする症状(例えば、障子の敷居にいつも足をひっかけてしまう・・・など)があった場合には、腓骨神経麻痺を疑ってみる必要があります。
ただし、高年齢になって、筋肉が衰えてくると、腓骨神経麻痺が原因でなくても簡単にものにつまづいてしまったり、スリッパやミュールなどといった履物が、簡単に脱げてしまうといった症状は出てしまうものです。
そのため、これらの症状があるからといって、すぐに腓骨神経麻痺とは決めつけられません。あまりにも悲観的に思いつめる必要もないでしょう。